高血圧症治療薬は血圧を下げてくれる薬ですが、医薬品は服用する人により効果に個人差があります。他の人は大丈夫でも自分だけ副作用が強く出る、そんな方は今使っている高血圧症治療薬が体に合っていないのかもしれません。

高血圧症治療薬の急性心不全への適応と筋トレ

高血圧は生活習慣病に位置づけられていることから食事や運動を中心とした生活習慣の乱れや偏りが原因になって生じるものであるという認識が強くなってきました。遺伝性のものもあるものの、多くは後天的なものであり、生活習慣の改善によって高血圧治療を行っていくことができるというのが一般的です。
しかし、高血圧は他の疾患を合併していることも多く、それによって治療が難しくなることも多々あります。一方で、原因に共通性があることも多いため、高血圧症治療薬がそのまま合併症の治療にも有効である場合があります。その典型的なものが急性心不全であり、高血圧症治療薬に適応があるのものしばしば見られます。これは急性心不全が心臓への負担が大きくなってしまっていることに起因することが多く、心臓や血管への負担を下げる高血圧症治療薬が急性心不全のリスクを下げたり、症状を緩和したりすることにつながるからです。そのため、高血圧と心不全のリスクを抱えている人には心臓の負担を和らげるタイプの高血圧症治療薬が処方されることになるのが一般的です。
こういった患者では生活習慣においても心臓への負担を軽減する必要があります。運動を取り入れることは生活習慣の改善においては重要視されますが、運動は心拍数を上げるため心臓に負担がかかります。強度の高い筋トレは特に負担が大きいものです。そのため、筋トレはこういった患者では行わないように指導するというのが典型的でした。しかし、過度に安静を求めた結果として筋力低下が問題になる場合も生じてきたことから、定期的に軽度の筋トレを行っていくことによって体力維持を図るということが推奨されるようになってきています。